フランス革命の沼が深い話
以前ミュージカル『1789』の記事でも触れましたが、わたしはフランス革命が大好きです。
しかし、世界史選択だったりフランス革命に関する作品に触れたことがある方以外はどういうものかあまり知らないのではないかと思います。
なので今日はわたしの思うフランス革命の魅力について書きたいと思います。
フランス革命とは
まずフランス革命について簡単に説明したいと思います。
簡単にいうと現代社会の出発点となった革命です。
身分や生まれに縛られず、自由に生きられる世界となる流れを決定付けたのがこの革命です。
日本でいうと立ち位置的には明治維新と似ているのかなと思います。(ちなみに幕末も好きですわたし)
また身近なところでは、わたしたちが日頃使っているメートル法もフランス革命で生まれたものです。
地域ごとにバラバラだった度量衡を統一するにあたり、これまで使われていたものではなく新しいものを自分たちで作ろうとして制定されました。
それではフランス革命の魅力についてお話していきたいと思います。
とにかくドラマティック
いろいろありますが、突き詰めるとこれに尽きます。虐げられてきた民衆が立ち上がり、自由と平等を勝ち取るという革命の流れから、そこにある数えきれない程の個々のエピソードまで。すごくたくさんの人間ドラマがあってどんどんハマってしまっています。
マリーアントワネットとフェルゼン
まずこちらの2人が代表格かなと思います。宝塚でも上演されてますね。
この2人の悲劇性に惹かれてしまいます。
アントワネットは政略結婚で14歳の時にフランスに嫁いできました。そしてやっと心から愛する人に出会い愛されてもいるのに、結婚も大っぴらに会うことも出来ない。これだけでもう悲劇度100くらい。
フェルゼンは、アントワネットとその家族を、自らの命を危険にさらしてまで革命の荒波から救おうとします。
でもそれが失敗し(ヴァレンヌ逃亡)、王家は信頼を失ってしまいルイ16世とアントワネットの処刑に繋がってしまうという......その後もアントワネットの死の直前まで必死に助けようとしますが、それは叶いませんでした。フェルゼンはヴァレンヌ逃亡の日失敗してしまったこと、最後まで一緒にいなかったことを一生悔やみ続けます。悲劇度500超えてきそうなくらい悲劇です。
そしてわたしが一番悲劇性と共に運命的なものを感じるポイントがあって。
フェルゼンは、後に民衆に憎まれ彼らに殺されて死んでしまいます。
その日がなんとヴァレンヌ逃亡の日と同じ日なんです。
運命的なものを感じずにはいられません。
他にも革命家デムーランとその妻リュシルの話や、ロラン夫人、死刑執行人サンソンの話などいろいろありますがまたの機会に書きたいと思います。
本当にたくさんのドラマがあり、知れば知るほどこの時代が好きになっていきます。
もし興味を持たれた方は、こちらの本に革命の流れや個々のエピソードがいくつか載せられています。
読みやすいと思いますので一読おすすめします。
物語 フランス革命―バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで (中公新書)
- 作者: 安達正勝
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/09/01
- メディア: 新書
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