パンがなければ

営業職に転職したばかりの読書好き20代社会人がただ思ったことを綴ってます。

結婚相手が抽選になったら?

 

 

こんにちは!

 

『結婚相手は抽選で』という垣谷美雨さんの小説を先日読みました。

 

垣谷さんの著作は以前に『70歳死亡法案、可決』という本を読んだことがあり、2作目となります。

 日本の社会問題を反映したテーマを取り扱っているため身近に感じられ小説の世界に入りやすく、その上軽めの文体で読みやすい作家さんです。

 

あらすじ

『結婚相手は抽選で』は、少子化対策のため抽選見合い結婚法という法案が施行された日本を舞台としています。

 

  • 25歳から39歳の離婚歴のない独身の男女がランダムでお見合いをする
  • チャンスは3回。2回までは断れる
  • 3回断るとテロ撲滅隊に入らなければならない

 

この抽選見合い制度によって、お見合いに奮闘することとなった人々の恋愛模様、またそれぞれの登場人物の家族模様が描かれます。

 

 

登場人物

  • モテないサラリーマン 龍彦
  • 結婚して母から離れようとする好美
  • 恋人に振られてしまった奈々
  • 奈々の元恋人 嵐望

 

この4人を中心に物語は展開していきます。

 

感想

 

とりあえずテロ撲滅隊のところだけ取り払えば日本でもアリなのでは?と思いました。

 

だってなんかすごい楽しそう……!(笑)

 

きっと普通に生きてきたら関わることも話すこともなかった人と関われるのって単純に面白そうだなって。

 

例えば、嵐望は父は大学教授、母はテレビにも出ることのある有名人という設定なんですけど、そんな人と話すことなかなかないじゃないですか。少なくともわたしの人生ではレア体験。

 

嵐望みたいなケースは稀だとしても、自分と全く違う仕事や経歴の持ち主と話すのって面白そうだな!と思いました。(それにもしかしたら相手がいけめん俳優とかありえる。こんな法律ができることになったら施行の前にみんな結婚しそうですが)

 

実際社会人になると休みの日は休みたいし仲のいい友達と遊びたいし、職場のメンバーは学生の頃のバイトみたいにそう変わらないしで新しい出会いって格段に減るので、そういう意味でもいいなあと思いました。

 

断る数に制限設けたり結婚を強制したら非難轟々だと思いますが、抽選見合いくらいなら一度やってみたら結婚の数は増えるのかも??と思いました。とりあえずおもしろそう。

 

 

内容については、奈々が憎めなくてなんだか好きでした。

 

奈々についてはまさかの展開だったんですけど、ツンデレぽくてかわいかったのでツンデレ好きな方はぜひご一読を(笑)

 

 

恋愛や結婚について考えるいいきっかけとなる、読んだ後心があったかくなる本でした。

 

垣谷さんおすすめなのでよかったら70歳の方も合わせて読んでみてください!

 

結婚相手は抽選で (双葉文庫)

結婚相手は抽選で (双葉文庫)

 

 

 

七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)

七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)

 

 

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