パンがなければ

営業職に転職したばかりの読書好き20代社会人がただ思ったことを綴ってます。

「CHANGE」と「CHANCE」『本日はお日柄もよく』感想

 

初めて読んだ原田マハさんの美術を描いてない小説。

原田マハさんの作品を読むのはこれで6作目でした。

これまで読んできたのは美術関連ばかりだったのですが、もっと他のジャンルも読んでみようと思い、この作品を選びました。

 

あらすじ

主人公・二ノ宮こと葉は、片思いをしていた幼なじみである厚志の結婚式に出席していた。そこで、感動的かつ衝撃的なスピーチに出会います。あまりの感動にそのスピーチをした久遠久美に弟子入りしたこと葉。なんと、政権交代を目指す野党のスピーチライターに抜擢されます。ごく普通のOLだったこと葉の成長と言葉の持つ大きな力を描く物語。

 

 

感想

話すことを学びたいと思った

本作ではいくつも素敵なスピーチが出てきます。主人公がスピーチに魅せられるきっかけとなる久美の祝日。その主人公が語った友人の結婚式でのお祝いの言葉。厚志の演説などなど...

 

要所要所に出てくる言葉たちが素晴らしく、心に染み渡るように入ってきます。

 

素敵なスピーチだなと思うと同時に、わたしもこんな風に話せたらいいなあと思いました。

 

わたしは人前で話すことは全く得意ではなく、むしろ苦手で極力避けて通りたいと思ってきたし避けてきました。その反面人前で堂々と話せる人や話がうまい人にはずっと心のどこかで憧れてきました。

 

それなら自分もそうなれるようやってみようとこれを読んで思いました。

 

ちょうど転職して環境も変わることですし、作品内で何度もでてきた「CHANGE」と「CHANCE」という言葉を胸に変わることをより良くなるチャンスとして、チャンスをものにできるよう頑張ろうかなと思います。

 

転職するこの時期に読めてよかったです。

 

原作もすごくよかったのですが、スピーチ実際に聞いてみたい!と思ったのでドラマで見るのもいいかもしれません。

 

登場人物たちが素敵

主人公のこと葉、師匠の久美をはじめとする登場人物たちが魅力的なキャラクターばかりでした。

この1冊読む間に好きになって本を閉じるのが嫌なくらいには魅力的です。

 

特に俳人であること葉のおばあちゃん

こと葉のライバル和田日間足(通称ワダカマ)

この2人がすっごく好きでした。

 

おばあちゃんは終始こんな歳の取り方したいなあって思って読んでたんですが、ワダカマは終盤で急にきたというかYouTubeのくだりくらいから持っていかれました。かっこいい...!!

 

あと1箇所だけうわこれ少女漫画!!ってなって完全に落ちたところがあるので、あざとい人間が好きな人にはそこもおすすめです。めちゃくちゃずるい。

 

ワダカマに持っていかれましたが、幼なじみ厚志くんもその妻もお父さんも素敵な人ばかりでした。

 

もっとこの人たちの物語が見たいと思える作品でした。そして感動とときめきをもらえます。

 

マハさんの美術もの以外の作品本当は敬遠してたんですが、敬遠する意味なかったですね。何を書いても最高でした!次は何を読もうかな。

 

 

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

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